漫画「天地明察」のあらすじ&レビュー|改暦に挑んだ男たちの壮大な物語

image of the comic of Tenchimeisatsu
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この記事の内容
  • 漫画「天地明察」の概要
  • 漫画「天地明察」の感想・レビュー
  • 漫画「天地明察」の作者のその他作品紹介

運営者プロフィール

  • 某国立大学卒で家庭教師の経験5年有り
  • 合格実績
    難関私大・偏差値65以上の公立高校・英検準1級など
  • ベネッセ公式アプリ「まなびの手帳」でマンガ紹介記事を監修
  • 漫画5000冊以上を読破
  • 年間100~200冊ほどマンガを読んでます

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漫画「天地明察」の概要

ここでは漫画「天地明察」のあらすじと作品のもととなった原作小説を紹介しています。

漫画「天地明察」のあらすじ

幕府の碁打ち、渋川春海(二代目安井算哲)は、碁の名門四家の一員でありながら真剣勝負の許されないお城碁の現状に飽きており、趣味の算術や天文観測に没頭する始末。そんな時、算術絵馬が多数奉納されているという神社に出かけた春海は、全ての問題を一瞥のみで解いていった若い武士の存在に衝撃を受ける。その武士の名は「関」。春海の退屈な日常はこの日を境に大きく変わることになる……!

講談社コミックプラス

全9巻完結。

江戸時代に約800年ぶりの改暦を成し遂げた偉人、渋川春海(安井算哲)の半生を描いた作品。

囲碁打ちでありながら算術(数学)天文観測(天文学)の才能を見いだされた渋川は、主君から天体観測隊への参加を命じられます。

この観測隊での運命的な出会いに始まり、今まで採用されてきた暦の問題点の発覚などが相まって、渋川春海は改暦という一大事業に乗り出します。

ただ天と地の間にたって星を測る一人の人間として”私„であらねばならないのだ‼

天地明察7巻 

ストーリーの核となるのは改暦事業ですが、渋川春海の人生に大きな影響を与えた算術の天才関孝和の存在も見どころの1つです。

渋川春海と関孝和の初対面のシーンは注目です。

渋川春海にとって関孝和の存在がどれほど大きものだったのか。

「天地明察」を読みながら感じ取ってください。

お主にしかできんのだ渋川 儂の様な算術家が独人でどれ程手を伸ばそうと天理を掴むには至らぬ

天地明察8巻

漫画「天地明察」の原作小説の紹介

  • 原作者:冲方丁
  • 上・下全2巻
  • 第7回本屋大賞受賞作品

漫画「天地明察」の感想・レビュー

ここでは漫画「天地明察」の感想と魅力について解説しています。

「天地明察」を読んだ感想

「天地明察」の面白さは、なんといってストーリーの壮大さでしょう。

平安時代から800年以上採用されてきた暦を刷新するという歴史的意義の重大さ。

長く続いた伝統や慣習を変えることの難しさ

そして、その歴史的大事業に携わる人々の熱い思い

ストーリーの至る所で、歴史に名を残す偉人たちの凄さを実感させられます。

これほどの一大事業ともなれば、プレッシャーの大きさは計り知れません。

そのうえ、敵対勢力の存在にまで神経をとがらせないといけないわけです。

並みの人間には到底不可能なことに挑んだ渋川春海。

そんな彼の勇姿を「天地明察」でその目に焼きつけましょう。

また、タイトルの「天地明察」という言葉の意味と、この言葉がストーリーとどのように繋がるのかにも注目です。

全9巻を読み終えた時の満足感はとても高かったです。

点と地を正しく見定めその理を理解すれば これこの通り天地明察にございます

天地明察9巻

「天地明察」の魅力

江戸時代の史実に基づいたストーリー

「天地明察」は江戸時代の歴史を描いたマンガです。

そのため登場人物たちは、渋川春海や関孝和をはじめ、保科正之水戸光圀山崎闇斎など、日本史の教科書に登場する重要人物ばかりです。

「天地明察」をとおして、江戸時代前期~中期頃の歴史に触れることができます。

歴史だけでなく数学や天文学の要素がある

「天地明察」には、歴史の要素だけでなく、算術(数学)天文観測(暦学)の要素も含まれています。

ストーリーの序盤では、算術に没頭する渋川春海の姿が描かれています。

問題の解説もあるので、読者も作中の問題に挑戦できます。

ストーリーが進むにつれて、話の流れは算術から天文観測へと移ります。

ここからは、太陽や月の満ち欠けの観測暦の歴史などがメインになります。

これまで採用されてきた宣明歴(せんみょうれき)を改暦する過程で、天文学に関わる知識が登場します。

天体の位置や動きを把握することが暦の作成には欠かせません。

天文学は改暦事業の核となる学問です。

もちろん、細かい部分を理解できなくてもストーリーは楽しめるので安心してください。

誰もが安心して読める歴史漫画

「天地明察」が江戸時代という比較的平和な時代の作品ということもあり、戦闘などの過激な描写が全くありません

人が殺されるような描写でさえ全くない歴史漫画は珍しいです。

歴史漫画の多くには、戦闘シーンで人が殺されたり、権力争いの末に暗殺されたりと、人の死がつきものです。

そう考えると、「天地明察」は誰もが安心して読める歴史漫画といえます。

どんな人におすすめか?

理系的要素が多いですが、歴史に興味があるひとなら間違いなく楽しめるマンガです。

今は歴史に興味がなくても、壮大なストーリーをとおして歴史に興味を持つきっかけになる作品です。

一方で、フリガナは一部の漢字のみ昔ながらの言葉も多用されている(注釈あり)ので、少し読みにくい部分もあります。

漢字が苦手な小学生には難しいと思いますので、中学生~高校生以上をおすすめの対象とします。

漫画「天地明察」作者のその他作品

漫画「天地明察」の作者槇えびしさんのその他作品を紹介します。

朱黒の仁

  • 全3巻完結
  • 戦国武将の真田幸村を描いた作品
  • 真田幸村の魅力を存分に味わえる隠れた名作

魔女をまもる。

  • 上・中・下巻の全3巻完結
  • 実在した精神医学の先駆者で医師のヨーハン・ヴァイヤーを描いた作品
  • 魔女狩りによる被害者たちの救済に尽力した医師の物語

この記事で紹介した「天地明察」とその他関連作品一覧

今回紹介した「天地明察」とその他関連作品の一覧です。

  • 天地明察 コミック版
  • 天地明察 小説版
  • 朱黒の仁
  • 魔女をまもる。

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まとめ:漫画「天地明察」で歴史の重みを堪能しよう

この記事の簡単なまとめです。

  • 「天地明察」は渋川春海が改暦事業に挑む壮大なストーリー
  • 歴史だけでなく、数学や天文学の要素も含まれている作品
  • 「天地明察」を読んで、歴史を変えた偉人の生き様を学ぼう

ご覧いただきありがとうございます。

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